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内容にあまり統一性のない日記です。
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今日グーグルのトップページロゴが
最近読んだ本の世界観に似ているなと思ったら、
やはりその本に関連したことでした。

hgwells.gif 
これがそのトップページ。(クリックで拡大)
小さくて分かりにくいかもしれませんが、
火星人の乗った乗り物(銀色の物体3つ)が村を襲っています。

この作品の名は「宇宙戦争」。
割と最近スピルバーグが映画化していたような気がします。
画像の説明によると、今日はこの作品の著者、
ウェルズの誕生日だったのだそうです。



書名:「世界SF全集2 ウェルズ タイムマシン 透明人間 宇宙戦争」
著者:ハーバート・ジョージ・ウェルズ
訳者:(記録するのを忘れてしまいました)
出版:早川書房

1巻のジュール・ヴェルヌが面白かったので、
また図書室で借りた2巻目です。
司書の方によると、この本が最後に借りられたのは
私が生まれる前なんだとか。
「そんなに人気がないのですか。」
と尋ねたところ、
「この辺りの人(ヴェルヌやウェルズ)はSFの中でも
 古典の範囲だからね。
 人気がないというよりは、知らないんじゃないかなあ。」
とのことでした。
まあ、私も今の今まで知らなかったのですがね。

でも、古典とはいえこんなに面白いのに、
なんだかもったいないような気がしますね。

感想は長いので↓をクリックしてください


<感想>
3つとも有名な作品で面白いですが、
私は「タイムマシン」が好きです。
人類が進化して生まれた二つの種族、
エロイ族とモーロック族の起源から、
おそらくこの物語最大のテーマである
社会階級制度について考えさせられました。

でも、私はこのようなことも考えました。
「人間とはなんなのだろうか」と。

物語の終盤で、主人公は地上に住むエロイを、
地下に住むモーロックが食らっていることに気がつきます。
共食いはとても恐ろしいことだと、主人公は考えます。

しかしエロイとモーロックは、現代の人間とはだいぶ様子が違っています。
エロイは、モーロックから物を与えられ、そして食べられるだけの存在です。
エロイはこの状態を恐れてはいるものの、
別に現状を変えようとはしません。
それをするための知性は、既に失われているのです。
モーロックは、共食いに対する罪悪感を持っていないようです。
それ以前に、エロイを同じ仲間だとは思っていないのかもしれません。
こちらは倫理を失っているのです。

生物学的に言えば、これら二つの種族は共に「人間」なのでしょう。
でも、私にはこれらを人間だと断言することはできません。
エロイは家畜同然です。彼らに同情することがあるとすれば、
それは我々人類の子孫という意識があるからでしょう。
モーロックの方はいかにも悪のようですが、よく考えてみると
行動や思想はエロイよりも遥かに現在の人類に近いものがあります。
見た目の醜さから、悪いイメージを持つのでしょう。

こうやって考えてみると、人間というものが非常に曖昧になってきます。
私も段々わけが分からなくなってきたので、この辺りで止めておきます。



ちなみに、この話は何年か前に映画化されています。
私は見たことがありませんが、あらすじや評判を見ると
どうやらがっかりする作品のようです。
原作が面白いだけに残念です。
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